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夕刊2/17(月)

明日の株式相場に向けて=急落・仕込み好機の「好決算銘柄」

ざっくりまとめ

好決算銘柄の急落は買い場

好決算を発表したにもかかわらず、株価が急落するケースはよくあります。これは、投資家が事前に期待していた数値に届かなかったなどの理由で、売り込まれることが多いです。

短期的な値動きに惑わされない

決算発表後の株価の値動きは、短期的な需給の影響を受けやすく、本来の企業価値を反映していない場合があります。

割安な銘柄に注目

決算発表後に売り込まれた銘柄の中には、割安な価格で取引されているものがあり、長期的な視点で投資するチャンスとなります。

決算発表後の株価の値動きは、短期的な要因に左右されることが多いですが、長期的な視点で企業の業績や将来性を見極めることが重要です。

※このまとめはGoogleのGemini(生成AI)により自動で作成されました。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。

 週明け17日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比24円高の3万9174円と小反発。前週末終値を挟んだ狭いレンジのもみ合いに終始した。日本時間今晩の米株市場がプレジデントデーで休場ということもあって商いも盛り上がりを欠いた。トランプ米大統領が打ち出す「相互関税」は、日本の消費税に相当する欧州の付加価値税も関税とみなすという大上段に振りかぶった威圧的なもので、欧州の反発も含め、この落としどころがどうなるか予断を許さない。日本も例外ではなく当面は警戒ムードが続きそうだ。

 きょうは朝方取引開始前に発表された24年10~12月期GDPが予想から大きく上振れる強い内容だった。これ自体はポジティブに捉えたいが、新発10年債利回りが1.385%まで上昇し為替も1ドル=151円台後半まで円高に振れるなど、ネガティブ方向に作用しやすい材料である。マクロ的には今の相場の方向感をつかむのは難しいが、個別株は足もと業績絡みで大型株中心に派手な値動きが見られた。きょうは前週末の企業の決算発表ラッシュを受け、決算プレーも花火大会のフィナーレならではの様相を呈した。 

 前週末14日に1日当たりでは最多となる750社あまりの企業が決算を発表、同時にこの日で3月期及び12月期企業の決算発表はほぼ終了する形となった。決算跨ぎで値幅を取る決算プレーは極力避けるべきと提唱しているが、一方で発表後のイレギュラーな値動きを逆手に取る手法はリスクが限定的でなおかつリターンが大きい。事前コンセンサスに振り回されて、好決算でも売りターゲットとなる銘柄は少なくないが、需給思惑で売り込まれた反動で正常なポジションに戻ろうとする株価習性を捉えるのは有効な戦略だ。

 好決算発表後に売り込まれた銘柄は、バーゲンハンティングの対象となる。いくつか候補を挙げると、まず玩具大手のタカラトミー<7867.T>。今月12日に発表した4~12月期決算は営業34%増益を達成し、今3月期通期計画を小幅ながら超過した。しかし、株価は翌日にマドを開けて急落し、更にその翌日も売り直される羽目となった。株価は4000円割れ目前まで売り込まれたが、明確な悪材料が顕在化していない現状で、このまま株価がリバウンドしないというケースは考えにくい。

 同様に「すき家」をはじめとする外食トップのゼンショーホールディングス<7550.T>の4~12月期営業利益(12日に開示)は前年同期比55%増益となり、対通期進捗率も93%と申し分ない内容であった。事前コンセンサスという期待に届かないという理由だけで株価は13日にザラ場1000円安(終値は859円安)に売られた。これも過剰な反応であり、早晩株価は修正圧力が働きそうだ。このほか、炭素繊維で世界首位の東レ<3402.T>の4~12月期営業利益は前年同期比46%増益と絶好調だったが、コンセンサス未達という悪魔の囁きが狼狽売りを誘い、株価は事故級の大陰線を引いた。これも決算プレーならではのイレギュラーといってよく、中期で拾い場を提供している。

 中小型株では産業用資材大手で半導体向けも展開する藤倉コンポジット<5121.T>が4~12月期営業7%増益を達成、今3月期通期ベースでは27%増益予想で過去最高を更新する見通しにある。ところが週末の決算発表を受け翌週明けの10日、同社株は12.8%安と急落した。同社株はPER10倍未満でPBRは1倍割れ、配当利回りも4%と高くバリュー株素地を満載しているにもかかわらずである。既存ホルダーとすれば納得のいかない下げだが、ここはナンピンもしくは新規買いで対処してリバウンドを待ちたいところ。このほか、12月期決算企業ではカメラ用交換レンズをグローバル展開し、営業過去最高益を連続更新中のタムロン<7740.T>や、Wi-Fiルーターのレンタルでインバウンド特需を取り込んでいるビジョン<9416.T>は、決算発表後に思わぬ下げに見舞われたが、いずれも好調な決算で来期も増益基調が予想されている銘柄であり、割安なPERも考慮して、絶好のディスカウントセールとなった可能性がある。

 あすのスケジュールでは、20年物国債の入札が行われるほか、午後には1月の首都圏新規マンション販売が開示される。海外では豪州中銀が政策金利を発表するほか、1月の英失業率、2月の欧州経済研究センター(ZEW)の独景況感指数、2月のNY連銀製造業景気指数、2月の全米建設業協会(NAHB)住宅市場指数、12月の対米証券投資など。また、バーFRB副議長の講演が予定されており、その発言内容が注目される。(銀)

出所:MINKABU PRESS

このニュースに関連する銘柄

タカラトミー 7867
4,030 -42 (-1.0%) 2/17終値
ゼンショーホールディングス 7550
7,825 +48 (+0.6%) 2/17終値
東レ 3402
986.3 -1.8 (-0.2%) 2/17終値
藤倉コンポジット 5121
1,441 +20 (+1.4%) 2/17終値
タムロン 7740
3,930 -35 (-0.9%) 2/17終値
ビジョン 9416
1,109 +12 (+1.1%) 2/17終値

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