logo
夕刊2/20(木)

明日の株式相場に向けて=急動意相次ぐ株価3ケタ台の材料株

ざっくりまとめ

日経平均株価下落の要因

日経平均株価は、長期金利の上昇とドル安・円高が加速していることから、投資心理が冷え込んでいるため、下落しています。

材料株に注目

株価が1000円未満の中低位に位置する材料株に、ハイパフォーマンスが相次いでおり、注目すべきです。

今後の注目ポイント

来週の米半導体大手エヌビディアの決算発表や、消費者物価指数などの経済指標発表が、今後の市場の動向に影響を与える可能性があります。

短期的な金利上昇は懸念材料ですが、依然としてデフレマインドが強いことから、長期的に見れば投資機会はあると考えられます。

※このまとめはGoogleのGemini(生成AI)により自動で作成されました。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。

 きょう(20日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比486円安の3万8678円と大幅続落。昨年9月下旬以降、3万8000~4万円のボックス相場が延々と続いているのだが、前週末のオプションSQを境に、再びベクトルは下向きに変わったようだ。どちらかというと下り坂の方が勾配はきつい傾向があるが、前日からの崩れ足も雰囲気的に厄介な感じを受ける。外部環境を見渡せば、四方八方どこを向いても視界不良である。

 「今回は空売りがあまり溜まっていない段階で方向転換しており、(日経平均には)それだけブレーキが利きにくい面もある」(ネット証券マーケットアナリスト)という指摘もある。トランプ関税への警戒感は拭えないが、これは楽観視できないものの過度に悲観するほど想定を外れたものではない。今は国内の長期金利上昇が最大の懸念要素となっている。10年債利回りは水準的にはまだ1.4%台に過ぎないのだが、そのスピード感に恐怖している。1ドル=150円割れと加速するドル安・円高と相まって、日銀がかつてなくタカ派色に染まっている、という印象が投資心理を萎えさせている。

 とはいえ、ここから短期間に金利が倍化するようなことはなく、金利上昇シナリオとの距離感をマーケットがどこでつかむかという問題である。きょうの大引け時点で1989年の大納会につけた高値3万8915円(終値ベース)を再び下回ってきたが、ではバブルの頂点に位置付けられた89年末当時の金利水準はどうであったかといえば、10年債利回りは何と5.72%であった。これでも、年明け以降に早期の5万円到達説が闊歩していたわけで、それからすれば今は依然としてデフレマインドが強過ぎるといえるかもしれない。なお、当時のドル・円相場は1ドル=143円台であった。

 目先不透明感を意識させるものの一つに、来週26日に予定される米半導体大手エヌビディア<NVDA>の決算発表がある。同社の決算については「良くて当たり前」という高いハードルをこれまで何度もクリアして株高につなげてきたが、今回はつまずくのではないかという思惑が今まで以上に強いようだ。好決算でも何かつけいる隙が生じれば、株価は非情にも叩かれる。その場合、東京市場でもアドバンテスト<6857.T>をはじめ半導体製造装置大手などへの影響は避けられない。

 しかし、半導体関連に手は出しにくいものの、全体を眺めれば今のところ十分に戦える場所はある。株価が1000円未満の中低位に位置する材料株に、ハイパフォーマンスが相次いでいる。政治対応が急務の「道路陥没対策」関連株では、きょうはイトーヨーギョー<5287.T>がストップ高を演じたが、このほかでは下水道や地中工事を主力とし、株価200円台に位置する大盛工業<1844.T>をマークしておきたい。また、建設コンサルで官公需比率が高く、地質調査で実績の高いキタック<4707.T>にも意外性がある。こちらは株価300円台だが、有配ながらPBRは0.6倍強に過ぎない。

 これ以外では、好決算で割安感の強い新田ゼラチン<4977.T>。美容関連で需要の高いコラーゲンペプチドは国内だけでなくアジアなど海外需要を取り込むことに成功している。株価は大勢2段上げに移行できるかどうかだが、PERとPBRなどから水準訂正余地は依然として大きい。また、以前に取り上げた農業総合研究所<3541.T>もジリ高トレンドを続けている。昨今はコメや野菜など農産物の高騰が常態化しているが、そうした環境下では値段の問題と合わせてクオリティーに対するニーズも喚起される。1万を超える生産者から農産物を集荷し直売するビジネスモデルが今後開花期を迎える可能性がある。

 あすのスケジュールでは、1月の全国消費者物価指数(CPI)が朝方取引開始前に発表されるほか、午前中に3カ月物国庫短期証券の入札が行われる。午後取引時間中には1月の食品スーパー売上高が発表される。この日はIPOが一社予定されており、東証グロース市場にブッキングリゾート<324A.T>が新規上場する。海外では1月の英小売売上高のほか、2月の仏購買担当者景気指数(PMI)速報値、2月の独PMI速報値、2月のユーロ圏PMI速報値、2月の英PMI速報値、2月の米S&PグローバルPMI速報値が開示される。このほか、1月の米中古住宅販売件数、2月の米ミシガン大学消費者態度指数(確報値)などが発表される。また、ジェファーソンFRB副議長が講演を行う予定にあり、その発言内容が注目される。(銀)

出所:MINKABU PRESS

このニュースに関連する銘柄

イトーヨーギョー 5287
746 +100 (+15.5%) 2/20終値
アドバンテスト 6857
9,580 -20 (-0.2%) 2/20終値

掲載情報について

1:「トレードチャンス」について

  • 「トレードチャンス」では、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド(以下「ミンカブ」といいます。)から提供を受けた株式分割等の調整を反映した過去5年分の株価データを利用して、SBI証券の業務委託先であるAlpacaTech株式会社(以下「AlpacaTech」といいます。)が分析モジュールを利用し当日の終値に対してテクニカルシグナルの有無を計算します。日本株式市場に上場する株式のうち一定の条件を満たす銘柄を分析対象としています。
  • バックテスト分析では、テクニカル指標であるボリンジャーバンドとストキャスティクスを使用して、最大過去5年間の株価の反発および反落を捉えるバックテストに基づくテクニカル分析を行い、作成した情報を参考情報として掲載しています。直近1年間で10回以上のシグナルが発生し、かつ、その勝率(翌営業日の始値から5営業日後の終値においてわずかでも株価が上昇した場合を勝ちとみなす)が60%以上のときに買いシグナル、直近1年間で10回以上のシグナルが発生し、かつ、その勝率(翌営業日の始値から5営業日後の終値においてわずかでも株価が下落した場合を勝ちとみなす)が60%以上のときに売りシグナルが点灯するものとします。直近1年間の勝率の高いものから最大50銘柄を表示しています。 ロジックの詳細はこちらexternalをご参照ください。
  • 当該掲載情報は、将来の投資収益等を示唆または保証するものではなく、個別の取引の推奨をするものではありません。「その他ご注意事項external」をよくお読みください。

2:「日本株材料」・「市況」・「見つける」について

  • 本サイトでは、ミンカブから提供を受けたニュース記事等の情報および、AlpacaTechがGoogle LLC(以下「Google」といいます。)が提供するGeminiを用いて作成した情報(以下、本サイトで提供される情報をあわせて「本情報」、情報の提供者を「情報提供者」といいます。)を掲載しています。AlpacaTechは、生成AIであるGoogleのGemini(以下「生成AI」といいます。)に対し、特定のプロンプトを与えることにより、掲載情報の作成を行っています。
  • 原則、「朝刊」を日本株式市場営業日の朝、「夕刊」を日本株式市場営業日の夕方に配信を行います。
  • 日本株式市場に上場する株式のうち一定の条件を満たす銘柄を、本情報において取扱対象としています。

「日本株材料」・「市況」について

  • 「日本株材料」では、生成AIを利用して、ニュース記事を「好材料」のものと「悪材料」のものに分類し、一定の基準により点数化した上で、点数が高い順に表示します。また、各記事に関連する銘柄情報と配信日から過去1か月分の値動きのチャートについても、ともに表示します。
  • 記事冒頭の概要は生成AIを利用して作成しています。

「見つける」・銘柄タグ について

  • 「見つける」の銘柄タグ「話題」は、ミンカブが提供する株式情報サイト(株探、MINKABU)でアクセス数が多い等の一定の条件にあてはまる銘柄を抽出し、表示します。
  • その他、ミンカブより提供を受けたデータを利用して、一定条件にあてはまる銘柄等に関する情報を表示します。
その他ご注意事項 external