logo
夕刊3/21(金)

来週の株式相場に向けて=TOPIX優勢続く、「米国解放の日」までバリュー株買いか

ざっくりまとめ

TOPIXが上昇傾向

日経平均株価は下落している一方で、TOPIXは上昇を続けており、昨年7月下旬以来の水準となっています。

バリュー株が買われている

日経平均株価をTOPIXで割ったNT倍率は、5年ぶりの水準まで低下しており、銀行などのバリュー株が買われている状況です。

トランプ関税への警戒感

米国が予定している関税の発動まで、輸出関連株への投資は控えられ、バリュー株優勢が続く可能性があります。

来週は、バリュー株中心に市場が動くと予想され、TOPIXは引き続き上昇する可能性があります。

※このまとめはGoogleのGemini(生成AI)により自動で作成されました。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。

 21日の日経平均株価は前営業日に比べ74円安と続落した。一時200円を超す上昇となったが、後場に入り売りに押された。注目を集めた18~19日の日銀金融政策決定会合と米連邦公開市場委員会(FOMC)は、ともに「現状維持」で通過した。3月末に向けた年度内の残る注目イベントは、海外では28日の米個人消費支出(PCE)物価指数、国内では27日の配当権利付き最終日となっている。

 そんななか、上値の重い日経平均株価に対して、TOPIXの上昇が顕著だ。TOPIXは今日で7日続伸し昨年7月下旬以来、8カ月ぶりの水準に値を上げた。とりわけ、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>は商いを膨らませ上場来高値を更新し、三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>やみずほフィナンシャルグループ<8411.T>といったTOPIXへの寄与度が高い大手銀行株がそろって買われた。日銀の追加利上げ期待に加え、配当権利取りを狙った買いが入ったとみられる。

 足もとのTOPIX優勢を象徴するのが、日経平均をTOPIXで割った「NT倍率」だ。同倍率は13.4倍と20年以来、5年ぶりの水準に低下している。これは、半導体などのグロース株に対して銀行などバリュー株が買われていることを意味する。

 このバリュー株優位の流れを生み出している要因に、「トランプ関税」に対する警戒感がある。市場関係者からは「4月2日に発動が予定されている米国の相互関税の内容を確かめるまでは、輸出関連株には手が出しにくい」(アナリスト)との声が出ている。トランプ米大統領は同日を「米国解放の日」と名付けたというが、少なくともその日まではバリュー株優勢の展開が続くともみられており、その後も息の長いTOPIX優勢相場となることも考えられる。

 上記以外のイベントでは、海外は24日に3月S&Pグローバル米国製造業PMI、25日に米2月新築住宅販売件数、米3月消費者信頼感指数、26日に米2月耐久財受注、27日に米10~12月GDP改定値が発表される。

 国内では、25日に1月開催分の日銀金融政策決定会合の議事要旨、2月全国百貨店売上高、28日に3月東京都区部消費者物価指数(CPI)、3月開催分の日銀金融政策決定会合の「主な意見」が公表される。27日にTAKARA & COMPANY<7921.T>、ハニーズホールディングス<2792.T>、28日にキユーソー流通システム<9369.T>が決算発表を行う。また24日にミライロ<335A.T>、25日にビジュアル・プロセッシング・ジャパン<334A.T>、27日にZenmuTech<338A.T>、ダイナミックマッププラットフォーム<336A.T>、28日にプログレス・テクノロジーズ グループ<339A.T>、トヨコー<341A.T>が新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは3万7300~3万8200円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

このニュースに関連する銘柄

三菱UFJフィナンシャル・グループ 8306
2,226 +120.5 (+5.7%) 3/21終値
三井住友フィナンシャルグループ 8316
4,129 +147 (+3.7%) 3/21終値
みずほフィナンシャルグループ 8411
4,471 +134 (+3.1%) 3/21終値
TAKARA & COMPANY 7921
3,205 +80 (+2.6%) 3/21終値
ハニーズホールディングス 2792
1,667 +2 (+0.1%) 3/21終値

掲載情報について

1:「トレードチャンス」について

  • 「トレードチャンス」では、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド(以下「ミンカブ」といいます。)から提供を受けた株式分割等の調整を反映した過去5年分の株価データを利用して、SBI証券の業務委託先であるAlpacaTech株式会社(以下「AlpacaTech」といいます。)が分析モジュールを利用し当日の終値に対してテクニカルシグナルの有無を計算します。日本株式市場に上場する株式のうち一定の条件を満たす銘柄を分析対象としています。
  • バックテスト分析では、テクニカル指標であるボリンジャーバンドとストキャスティクスを使用して、最大過去5年間の株価の反発および反落を捉えるバックテストに基づくテクニカル分析を行い、作成した情報を参考情報として掲載しています。直近1年間で10回以上のシグナルが発生し、かつ、その勝率(翌営業日の始値から5営業日後の終値においてわずかでも株価が上昇した場合を勝ちとみなす)が60%以上のときに買いシグナル、直近1年間で10回以上のシグナルが発生し、かつ、その勝率(翌営業日の始値から5営業日後の終値においてわずかでも株価が下落した場合を勝ちとみなす)が60%以上のときに売りシグナルが点灯するものとします。直近1年間の勝率の高いものから最大50銘柄を表示しています。 ロジックの詳細はこちらexternalをご参照ください。
  • 当該掲載情報は、将来の投資収益等を示唆または保証するものではなく、個別の取引の推奨をするものではありません。「その他ご注意事項external」をよくお読みください。

2:「日本株材料」・「市況」・「見つける」について

  • 本サイトでは、ミンカブから提供を受けたニュース記事等の情報および、AlpacaTechがGoogle LLC(以下「Google」といいます。)が提供するGeminiを用いて作成した情報(以下、本サイトで提供される情報をあわせて「本情報」、情報の提供者を「情報提供者」といいます。)を掲載しています。AlpacaTechは、生成AIであるGoogleのGemini(以下「生成AI」といいます。)に対し、特定のプロンプトを与えることにより、掲載情報の作成を行っています。
  • 原則、「朝刊」を日本株式市場営業日の朝、「夕刊」を日本株式市場営業日の夕方に配信を行います。
  • 日本株式市場に上場する株式のうち一定の条件を満たす銘柄を、本情報において取扱対象としています。

「日本株材料」・「市況」について

  • 「日本株材料」では、生成AIを利用して、ニュース記事を「好材料」のものと「悪材料」のものに分類し、一定の基準により点数化した上で、点数が高い順に表示します。また、各記事に関連する銘柄情報と配信日から過去1か月分の値動きのチャートについても、ともに表示します。
  • 記事冒頭の概要は生成AIを利用して作成しています。

「見つける」・銘柄タグ について

  • 「見つける」の銘柄タグ「閲覧数が多い」は、ミンカブが提供する株式情報サイト(株探、MINKABU)でアクセス数が多い等の一定の条件にあてはまる銘柄を抽出し、表示します。
  • その他、ミンカブより提供を受けたデータを利用して、一定条件にあてはまる銘柄等に関する情報を表示します。
その他ご注意事項 external