logo
夕刊4/11(金)

来週の株式相場に向けて=トランプ政権の「主導権争い」に変化か、内需株シフトは加速も

ざっくりまとめ

トランプ政権内の主導権争い

トランプ政権内では、関税引き上げを主導してきたナバロ氏と、ベッセント氏らの間で主導権争いが起こっており、大統領はベッセント氏寄りに政策の軸足を移した可能性があります。

日経平均株価の動向

日経平均株価は、円高や世界経済の悪化が懸念されることから、3万円台前半を中心とする展開が続く見込みです。

内需株へのシフト

円高メリットを意識し、内需株へのシフトが強まる可能性があります。特に、スーパーやドラッグストアなどの企業が注目されています。

トランプ政権内の主導権争いや、世界経済の動向、円高などの影響から、日経平均株価は3万円台前半を中心とする展開が続く見込みですが、内需株へのシフトは加速すると予想されます。

※このまとめはGoogleのGemini(生成AI)により自動で作成されました。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。

 11日の日経平均株価は前日比1023円安と大幅安となった。米中の関税引き上げ合戦を背景にした摩擦激化が警戒されたものであり、10日には相互関税上乗せ分の一時停止で2894円高と歴代2位の上昇幅を記録したが、相場は再び冷や水を浴びせられた格好だ。
 
 市場では、米国市場で株式、通貨に加え債券まで売られ「トリプル安」となったことを衝撃的と受け止める声は少なくない。そんななか、関心が集まるのは7日につけた日経平均株価の3万792円が当面の大底となったのか、どうかだ。市場関係者からは「トランプ政権が9日に相互関税を部分凍結した意味は決して小さくない。これは政権内部での主導権争いに変化があったためではないか」(アナリスト)とみる声が出ている。

 トランプ関税を主導してきたとみられるのが、強硬派のナバロ大統領上級顧問だ。同氏は、相互関税を含め米国のラストベルト(さびた工業地帯)の白人労働者を意識した政策をけん引してきた。その一方、ナバロ氏に対抗しているのがベッセント財務長官などだが、「足もとの米金融市場の波乱に衝撃を受けたトランプ大統領は、ベッセント氏寄りに政策の軸足を移したようにみえる」(同)という。その象徴が、相互関税政策の修正だ。

 今後、中国との関税引き上げ合戦も合成麻薬の排除などを取引材料に、何らかの落ち着きどころを探ることを期待する声もある。もっとも、10%の一律関税などを背景に米国をはじめ世界の実態経済は悪化することが警戒されている。また、トランプ政権のドル安志向も重なり、円高は続くことも考えられる。このため、外需依存の半導体関連などハイテク株の上値は重く、日経平均株価は3万円台前半を中心とする展開が続くことが予想される。

 その一方、円高メリットも意識し内需株シフトは強まりそうだ。この日はイオン<8267.T>やライフコーポレーション<8194.T>、ヤオコー<8279.T>、それにウエルシアホールディングス<3141.T>やツルハホールディングス<3391.T>など大手スーパーやドラッグストアが買われたが、当面は円高メリットの内需株の動向が注目されそうだ。

 来週のスケジュールは、海外では14日に中国3月貿易収支、15日に米4月ニューヨーク連銀製造業景気指数、16日に中国1~3月期GDP、米3月小売売上高、米3月鉱工業生産、17日に米4月フィラデルフィア連銀製造業景気指数が発表される。17日に、欧州中央銀行(ECB)理事会が開催され、18日はグッドフライデーで米国市場などは休場となる。14日はゴールドマン<GS>、15日にバンク・オブ・アメリカ<BAC>、16日にASMLホールディング<ASML>、シティグループ<C>、17日に台湾積体電路製造(TSMC)<TSM>、アメックス<AXP>、ネットフリックス<NFLX>が決算発表を行う。

 国内では16日に2月機械受注、17日に3月貿易統計、18日に3月消費者物価指数(CPI)が発表される。14日に東宝<9602.T>、J.フロント リテイリング<3086.T>、高島屋<8233.T>、15日にHIOKI<6866.T>、17日にディスコ<6146.T>、18日にゲンダイエージェンシー<2411.T>などが決算発表を行う。来週の日経平均株価の予想レンジは3万1000~3万5000円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

このニュースに関連する銘柄

イオン 8267
4,094 +84 (+2.1%) 4/11終値
ライフコーポレーション 8194
2,071 +81 (+4.1%) 4/11終値
ヤオコー 8279
9,710 +178 (+1.9%) 4/11終値
ウエルシアホールディングス 3141
2,480.5 +170.5 (+7.4%) 4/11終値
ツルハホールディングス 3391
10,900 +500 (+4.8%) 4/11終値
東宝 9602
8,124 +45 (+0.6%) 4/11終値
J.フロント リテイリング 3086
1,759 -7.5 (-0.4%) 4/11終値
高島屋 8233
1,105 -20.5 (-1.8%) 4/11終値
日置電機 6866
6,140 -210 (-3.3%) 4/11終値
ディスコ 6146
27,470 -115 (-0.4%) 4/11終値

掲載情報について

1:「トレードチャンス」について

  • 「トレードチャンス」では、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド(以下「ミンカブ」といいます。)から提供を受けた株式分割等の調整を反映した過去5年分の株価データを利用して、SBI証券の業務委託先であるAlpacaTech株式会社(以下「AlpacaTech」といいます。)が分析モジュールを利用し当日の終値に対してテクニカルシグナルの有無を計算します。日本株式市場に上場する株式のうち一定の条件を満たす銘柄を分析対象としています。
  • バックテスト分析では、テクニカル指標であるボリンジャーバンドとストキャスティクスを使用して、最大過去5年間の株価の反発および反落を捉えるバックテストに基づくテクニカル分析を行い、作成した情報を参考情報として掲載しています。直近1年間で10回以上のシグナルが発生し、かつ、その勝率(翌営業日の始値から5営業日後の終値においてわずかでも株価が上昇した場合を勝ちとみなす)が60%以上のときに買いシグナル、直近1年間で10回以上のシグナルが発生し、かつ、その勝率(翌営業日の始値から5営業日後の終値においてわずかでも株価が下落した場合を勝ちとみなす)が60%以上のときに売りシグナルが点灯するものとします。直近1年間の勝率の高いものから最大50銘柄を表示しています。 ロジックの詳細はこちらexternalをご参照ください。
  • 当該掲載情報は、将来の投資収益等を示唆または保証するものではなく、個別の取引の推奨をするものではありません。「その他ご注意事項external」をよくお読みください。

2:「日本株材料」・「市況」・「見つける」について

  • 本サイトでは、ミンカブから提供を受けたニュース記事等の情報および、AlpacaTechがGoogle LLC(以下「Google」といいます。)が提供するGeminiを用いて作成した情報(以下、本サイトで提供される情報をあわせて「本情報」、情報の提供者を「情報提供者」といいます。)を掲載しています。AlpacaTechは、生成AIであるGoogleのGemini(以下「生成AI」といいます。)に対し、特定のプロンプトを与えることにより、掲載情報の作成を行っています。
  • 原則、「朝刊」を日本株式市場営業日の朝、「夕刊」を日本株式市場営業日の夕方に配信を行います。
  • 日本株式市場に上場する株式のうち一定の条件を満たす銘柄を、本情報において取扱対象としています。

「日本株材料」・「市況」について

  • 「日本株材料」では、生成AIを利用して、ニュース記事を「好材料」のものと「悪材料」のものに分類し、一定の基準により点数化した上で、点数が高い順に表示します。また、各記事に関連する銘柄情報と配信日から過去1か月分の値動きのチャートについても、ともに表示します。
  • 記事冒頭の概要は生成AIを利用して作成しています。

「見つける」・銘柄タグ について

  • 「見つける」の銘柄タグ「話題」は、ミンカブが提供する株式情報サイト(株探、MINKABU)でアクセス数が多い等の一定の条件にあてはまる銘柄を抽出し、表示します。
  • その他、ミンカブより提供を受けたデータを利用して、一定条件にあてはまる銘柄等に関する情報を表示します。
その他ご注意事項 external