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夕刊6/2(月)

明日の株式相場に向けて=テンバガー株の香り立つ「グロース市場」

ざっくりまとめ

グロース市場の注目度上昇

プライム市場が低迷する中、グロース市場は強さを増しており、個人投資家の関心が集まっています。

テンバガー候補の増加

時価総額の小さい銘柄を中心に、将来大幅な株価上昇が期待できるテンバガー候補が増えています。

収益性重視の長期投資

短期的な値動きに惑わされず、収益性や成長性に優れた銘柄への長期投資が重要です。

グロース市場の動向に注目し、収益性の高い銘柄を選んで長期投資することで、大きなリターンを得られる可能性があります。

※このまとめはGoogleのGemini(生成AI)により自動で作成されました。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。

 名実ともに6月相場入りとなった週明け2日の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比494円安の3万7470円と大幅続落。前週末の下げも、今週の下げも実感なき下げといえる。トランプ米大統領のSNSに一々反応していてはどうかと思うのだが、それは人間的な感覚。AIアルゴリズムのヘッドライントレードは無機質ではあっても相場のベクトルの向きを決めてしまうのは事実なので、短期トレードではそれに身を委ねるしかなくなっている。先物主導のジェットコースターに付き合っていられないとなれば、今は「見(けん)」の一手で、深押しを待つことになる。「今はどっちつかず」というのは、おそらくほとんどの投資家が肌で感じていることで、前週5月29日の日経平均710円高を前週末30日と週明け2日合計で全部吐き出しても、投資マインドに波風が立つ気配はない。

 ただ、プライム市場が先物を絡めたインデックス売買に振り回される一方で、グロース市場の強さが際立っている。一時期、グロース市場は蚊帳の外であった。IPO銘柄は上場ゴールなどの批判もくすぶり、投資対象としてどうなのかという抑々論(そもそもろん)まで出た。個人投資家の土俵というのは昔の話で、投資家心理は冷え切った状態にあった。

 ところが最近は市場関係者から、「皆が諦めたところから戻りに転じるのが相場の歴史で繰り返されてきたこと」(中堅証券ストラテジスト)という意見が聞かれるようになった。誤解のないように言えば、こうしたストラテジストも、グロース市場の銘柄群が永遠に地を這うという見方を示していたわけではない。どこかで日の目を見るのだが、タイミングは皆目見当がつかないというスタンス。そして、今はその待ち望んだ陽光が差してきた印象である。4月の暴落で個人投資家の投げが生じたことで、需給面で軽くなった。代わってこれまで叩き放題だった貸株市場を経由した空売り筋の買い戻しが、グロース市場全体の戻り相場のシナリオに引火した。これはグロース上場銘柄の多い一部バイオ関連株などの復権に顕著に表れている。玉石混交とはいえ時価総額の小さい銘柄が多く、バイオのみならず潜在的なテンバガー候補は実際、結構な数に上るはずである。

 もちろん、グロース株はモメンタム重視で個別株戦略もタイミングが肝要となるが、基本的には収益実態の良好な銘柄であれば、短期的な値動きはともかく長期投資に耐え得るというメリットがある。やはり、収益実態やビジネスモデルの成長性に無関心ではモメンタム相場と割り切っても、結局ババを引くことになりがちだ。きれい事にも聞こえるが、仮にデイトレードの短期回転が本音でも、やはり株主となってワクワクできるような銘柄に照準を合わせていくのが投資の本道といえる。

 グロース市場では勤次郎<4013.T>が強力な下値切り上げ波動をみせている。早晩5日移動平均線を足場にもう一段上に放れてもおかしくない。勤怠管理パッケージを手掛けるがオンプレミス事業が有卦に入っており、25年12月期は55%営業増益を見込む。また、時流に乗っているといえば、最先端のアドテクを駆使した広告配信やマーケティングSaaS事業(販促支援事業)で需要を捉えるジーニー<6562.T>も成長路線に陰りがない。他方、押し目買い対象としては先端技術を駆使したアプリの受託開発を主力とし、AI分野の開発力でも強みを発揮するテックファームホールディングス<3625.T>。25年6月期は営業利益を従来予想の5億5000万円から7億円(前期比2.9倍)に増額している。

 また、令和の米騒動では良くも悪くも小泉進次郎農水相の存在が映えている。農業関連株の中から新たな出世株が出る気配が漂う。そのなか流通革命でカギを握る可能性があるのが、産地直送野菜や果物の直売事業を手掛ける農業総合研究所<3541.T>だ。業績も気が付けば様変わりしており、25年8月期は前期比2.2倍の2億円予想で、これは9年ぶりにピーク利益更新となる。近年、業績が様変わりしている銘柄と言えば、アドバンスト・メディア<3773.T>も特筆に値する。音声認識技術の草分けでむしろオールドカンパニーに属するが、かつての損益赤字が当たり前の時代が、今や幻だったかのように業績拡大路線を突き進む。売上高・利益ともに過去最高更新が続くが、同社の上場来高値は2006年1月に遡り、1万4300円(修正後株価)とマル政的な思惑で大仕手化した過去がある。

 あすのスケジュールでは、5月のマネタリーベース、10年物国債の入札のほか、後場取引終盤に5月の財政資金対民間収支が開示される。同日の夕刻には植田日銀総裁が内外情勢調査会で講演を行う予定。海外では韓国大統領選の投開票に注目が集まる。また、5月の財新中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、5月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値、4月のユーロ圏失業率、4月の米雇用動態調査(JOLTS)、4月の米製造業受注などにマーケットの関心が高い。また、この日はクックFRB理事の講演が予定されている。なお、韓国市場とタイ市場は休場。(銀)

出所:MINKABU PRESS

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