logo
夕刊6/3(火)

明日の株式相場に向けて=「ミスター」不在の日本とアニマルスピリット

ざっくりまとめ

米中関係の不透明感とTACOトレード

米中関係の進展への不透明感から、トランプ大統領の言動に市場が過剰反応するTACOトレードが続き、株価はレンジ相場にとどまっています。

日米交渉と日本企業の状況

日米間の関税交渉が不透明なまま推移しており、日本企業の株価上昇には慎重な姿勢が続いています。

アニマルスピリットの重要性と今後の展望

長嶋茂雄氏のご逝去を受け、日本企業が積極的に成長を目指すアニマルスピリットの回復が、今後の株価上昇に不可欠です。

米中関係、日米交渉の進展、そして日本企業のアニマルスピリットの回復が、今後の株式市場の動向を左右するでしょう。

※このまとめはGoogleのGemini(生成AI)により自動で作成されました。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。

 3日の東京株式市場で日経平均株価は小幅に3日続落した。米半導体株の上昇や円高一服を受けた買い戻しが一巡した後は、断続的な売り物に押され、大引けで下げ転換。安値引けとなった。金融市場では「TACO」(トランプ大統領は常に怖気づいて物事を止める、の英文の頭文字を取ったもの)という造語が浸透しつつある。トランプ氏が関税政策などで強硬姿勢をみせた後、マーケットが被るダメージを恐れ、それまでの言動を修正するといったサイクルを見越し、ポジションを構築する姿勢が広がっている。

 その意味で、米ホワイトハウスのレビット報道官が週内の米中トップ会談の可能性に言及し、米株式相場がいったん好反応を示した局面は、ショートを振る絶好の好機と捉えられる。トランプ劇場の予定調和的な筋書きを前提にしたTACOトレードが幅を利かす限り、レンジ相場を脱却することは難しい。

 日本に関して言えば、5回目となる閣僚級の日米関税交渉に向け、赤沢亮正経済財政・再生相が5日から再び訪米する。また石破茂首相が今月中旬に訪米し、トランプ大統領との会談に臨む方向で検討が進んでいるという。日米交渉を巡る不透明感は株買いを手控える要因となっており、大手証券会社のレーティングアクションが追撃材料となったIHI<7013.T>など防衛関連の一角が頑強な動きを見せたとはいえ、売買代金トップの三菱重工業<7011.T>は伸び悩み、陰線を形成している。

 上値の重い相場展開自体は致し方ない面があり、取り立てて騒ぐような話題でもない。こうしたなかで、プロ野球・巨人軍の長嶋茂雄・終身名誉監督が逝去したとの一報が入った。昭和の高度経済成長期において、巨人ファンはもちろん、多くの日本人の精神的支柱となった人物だ。40~50代のミドル世代においても、巨人軍の監督として勝利に対する執念を示したその生き様に、感銘を受けた人は多いはずだ。

 ミスターが巨人軍の監督時代に残した言葉に「メークドラマ」がある。ビジネスの文脈に即して言えば、不確実性の強い世界において主体的に進化を遂げて結果を残し、その過程において、ステークホルダーを魅了するというプロセスと言えるかもしれない。アクティビストによる外圧を受けて資本効率の向上に動く企業が相次いでいるが、自社の価値向上にこだわり抜き、結果を残すには、ミスターが示したアニマルスピリットが不可欠となる。

 ミスターが逝去した6月3日の読売333指数は前日比5円04銭安の3万5366円47銭。公表初日の3月24日(3万5507円74銭)から0.4%安だ。値がさハイテク株のウエートの大きい同期間の日経平均のパフォーマンスとほぼ同水準となっているが、日本企業のアニマルスピリットが回復し、各株価指数が一段と水準を切り上げる未来を期待したいところである。週内には5日に任天堂<7974.T>が新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ2」を発売する予定であり、目先のところでは同社とともに関連銘柄でカスタムLSIを供給するメガチップス<6875.T>や、コネクターなどを手掛けるホシデン<6804.T>などの株価動向が注目される局面ではある。「マリオ」は日本が誇るべき存在だが、次の世代の精神的支柱になるのはバーチャルの世界の存在ではなく、生身の人間であり続けてほしい。

 あすのスケジュールでは、国内では主だった経済指標の発表は予定されていない。海外では米5月ADP雇用統計や、米5月ISM非製造業景気指数が発表される。また米地区連銀経済報告(ベージュブック)の公表も控えている。(碧)

出所:MINKABU PRESS

このニュースに関連する銘柄

IHI 7013
15,280 +875 (+6.1%) 6/3終値
三菱重工業 7011
3,364 +24 (+0.7%) 6/3終値
任天堂 7974
11,695 -50 (-0.4%) 6/3終値
メガチップス 6875
4,835 +30 (+0.6%) 6/3終値
ホシデン 6804
2,146 +11 (+0.5%) 6/3終値

掲載情報について

1:「トレードチャンス」について

  • 「トレードチャンス」では、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイド(以下「ミンカブ」といいます。)から提供を受けた株式分割等の調整を反映した過去5年分の株価データを利用して、SBI証券の業務委託先であるAlpacaTech株式会社(以下「AlpacaTech」といいます。)が分析モジュールを利用し当日の終値に対してテクニカルシグナルの有無を計算します。日本株式市場に上場する株式のうち一定の条件を満たす銘柄を分析対象としています。
  • バックテスト分析では、テクニカル指標であるボリンジャーバンドとストキャスティクスを使用して、最大過去5年間の株価の反発および反落を捉えるバックテストに基づくテクニカル分析を行い、作成した情報を参考情報として掲載しています。直近1年間で10回以上のシグナルが発生し、かつ、その勝率(翌営業日の始値から5営業日後の終値においてわずかでも株価が上昇した場合を勝ちとみなす)が60%以上のときに買いシグナル、直近1年間で10回以上のシグナルが発生し、かつ、その勝率(翌営業日の始値から5営業日後の終値においてわずかでも株価が下落した場合を勝ちとみなす)が60%以上のときに売りシグナルが点灯するものとします。直近1年間の勝率の高いものから最大50銘柄を表示しています。 ロジックの詳細はこちらexternalをご参照ください。
  • 当該掲載情報は、将来の投資収益等を示唆または保証するものではなく、個別の取引の推奨をするものではありません。「その他ご注意事項external」をよくお読みください。

2:「日本株材料」・「市況」・「見つける」について

  • 本サイトでは、ミンカブから提供を受けたニュース記事等の情報および、AlpacaTechがGoogle LLC(以下「Google」といいます。)が提供するGeminiを用いて作成した情報(以下、本サイトで提供される情報をあわせて「本情報」、情報の提供者を「情報提供者」といいます。)を掲載しています。AlpacaTechは、生成AIであるGoogleのGemini(以下「生成AI」といいます。)に対し、特定のプロンプトを与えることにより、掲載情報の作成を行っています。
  • 原則、「朝刊」を日本株式市場営業日の朝、「夕刊」を日本株式市場営業日の夕方に配信を行います。
  • 日本株式市場に上場する株式のうち一定の条件を満たす銘柄を、本情報において取扱対象としています。

「日本株材料」・「市況」について

  • 「日本株材料」では、生成AIを利用して、ニュース記事を「好材料」のものと「悪材料」のものに分類し、一定の基準により点数化した上で、点数が高い順に表示します。また、各記事に関連する銘柄情報と配信日から過去1か月分の値動きのチャートについても、ともに表示します。
  • 記事冒頭の概要は生成AIを利用して作成しています。

「見つける」・銘柄タグ について

  • 「見つける」の銘柄タグ「話題」は、ミンカブが提供する株式情報サイト(株探、MINKABU)でアクセス数が多い等の一定の条件にあてはまる銘柄を抽出し、表示します。
  • その他、ミンカブより提供を受けたデータを利用して、一定条件にあてはまる銘柄等に関する情報を表示します。
その他ご注意事項 external