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夕刊8/13(水)

明日の株式相場に向けて=超過熱相場で総論見送りも個別株に勝機

ざっくりまとめ

市場の過熱感と今後の見通し

日経平均株価は大幅高で推移していますが、市場は過熱しており、買い場を待つのが賢明です。

個別株への投資戦略

日経平均株価に注目するだけでなく、個別株の動向を丁寧に分析し、機動的な売買を検討しましょう。

有望な個別銘柄の選定

下水道関連株、AI関連株、医療関連株など、成長性の高い個別銘柄に注目が集まっています。

市場の動向を注視しつつ、個別銘柄の分析に基づいた投資戦略が重要です。

※このまとめはGoogleのGemini(生成AI)により自動で作成されました。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。

 きょう(13日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比556円高の4万3274円と大幅高で6日続伸。過熱感は覆うべくもない。4万3000円台という未踏のエリアを突き進むのは、株式需給面では戻り売りを浴びることがなく一種のボーナスステージともいえるのだが、6営業日合計で日経平均はおよそ3000円水準を切り上げている。空売りも怖いが、順張りは心理的にもっと困難を有する。ボリンジャーバンドはプラス3σ(シグマ)で、確率にして0.3%という稀有な領域に足を踏み込んだ。プライム市場の騰落レシオ(25日移動平均)は、きょうの大引け段階で155%に達している。触ったら即ヤケドするレベルである。日本時間昨晩に発表された7月の米消費者物価指数(CPI)は概ねコンセンサスと合致したとの見方だが、これによって米利下げ期待が一段と高まり、リスクオンを加速させたという結論に導くような内容でもなかった。すべて、株価が言わせている。しかし、株価の値動きは常に現実空間で起こっているわけであり、否定するすべがない。千尋の谷に丸太を転がすがごとしで、絡みつくいかなる理屈も弾き飛ばしてしまう。ただし、ひとつ言えるのはこの丸太が転がり続けることはないということ。総論的には焦らず買い場を待つのが正しい。

 派手な日経平均の上昇パフォーマンスの割に、きょうのプライム市場の値上がり銘柄数は6割弱にとどまっており、強気一色という地合いではなかった。したがって、全体指数が軟化した場面でも、逆行して上値を追える銘柄が待機しているという判断も可能である。ここは引き続き森全体を見ずに、機動的な売り買いを念頭に置いて、木を一つひとつ丁寧に見ていく投資スタンスで臨むところだ。

 テーマ物色の流れでは、引き続き下水道関連が強い。国土強靱化は下水道老朽化問題によって、一段と緊急性を増しており、株式市場で関連株への物色意欲は旺盛な状況が続いている。継続フォローしてきた大盛工業<1844.T>は依然として躍動を続け、きょうを含め直近14営業日で13勝1敗。しびれを切らしたように外資系証券手口で貸株市場を経由の空売りを再び呼び込んでおり、これが踏み上げ相場の再燃につながっている。

 下水道インフラ関連でアジア航測<9233.T>はマークしておく価値がある。航空測量の大手でドローン関連にも位置付けられるが、会社側では水道インフラ点検向けロボットSIサービスに注力する姿勢をみせている。7月には上下水道設計・管理会社を傘下に収め、同分野への布石も本格化させている。低PER、高配当利回りは魅力で、時価は2020年1月の高値1198円を5年7カ月ぶりにブレークしており、新値圏で上値追いに弾みがつきそうな気配が漂う。また、大盛工業の大相場を横目に淺沼組<1852.T>も目が離せない銘柄となっている。関西を地盤とするゼネコン業界の老舗企業だが、下水道シールドなどで実績が高く、国策に乗る。同社の場合は今期の年間配当41円50銭を計画しており、配当利回りが4.8%前後と非常に高い点もポイントだ。このほか、国土強靱化では高速道路の補修なども重要視される。高強度アスファルト舗装で高実績を有する世紀東急工業<1898.T>は注目。今期配当は70円と前期の90円からは減配となるが、それでも利回りは4.5%前後に達している。年初来高値1600円奪回まであと一息に迫っている。

 また、人工知能(AI)関連株では、きょうはシンボルストックのソフトバンクグループ<9984.T>が前場は利益確定売りをこなす展開でマイナス圏での推移を余儀なくされたが、後場は底堅さを発揮し、引け際に買いが厚くなり小幅ながらプラス圏に切り返して着地した。米国ではエヌビディア<NVDA>のジリ高歩調が続いており、東京市場でもAI関連株への投資資金流入は今後も波状的に続く公算が大きい。タイミング的にも四半期決算発表の通過を経て上値を慕う銘柄が増えそうだ。引き続き生成AIやAIエージェント分野に経営の重心を置くJTP<2488.T>は要チェック対象となる。好決算発表を受け今月7日に開けたマドを埋めに行く動きだが、決算プレー一巡後の押し目は拾い場を提供している。

 このほか、7月中旬にも取り上げたが、電子カルテシステムで中小病院のデジタルシフトを支援するCEホールディングス<4320.T>も上値余地が大きい。医療分野におけるAI事業開発に傾注しており、今後も折に触れて材料性を発揮しそうだ。

 あすのスケジュールでは、7月の投信概況が後場取引時間中に開示される。国内主要企業の決算発表では荏原<6361.T>、SOMPOホールディングス<8630.T>などが予定されている。海外では6月のユーロ圏鉱工業生産指数、4~6月期ユーロ圏実質国内総生産(GDP)2次速報値、4~6月期英GDP速報値などの開示のほか、ノルウェー中銀が政策金利を発表する。また、7月の米生産者物価指数(PPI)、週間の米新規失業保険申請件数などにマーケットの関心が高い。海外主要企業の決算発表では、鴻海精密工業やアプライド・マテリアルズ<AMAT>などが注目されている。(銀)

出所:MINKABU PRESS

このニュースに関連する銘柄

SOMPOホールディングス 8630
4,812 +51 (+1.1%) 8/13終値
世紀東急工業 1898
1,550 +11 (+0.7%) 8/13終値
大盛工業 1844
688 +42 (+6.5%) 8/13終値
淺沼組 1852
863 +12 (+1.4%) 8/13終値
ソフトバンクグループ 9984
14,870 +45 (+0.3%) 8/13終値
荏原製作所 6361
2,929 +19 (+0.7%) 8/13終値

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