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夕刊8/5(火)

明日の株式相場に向けて=「激暑関連」が脅威のテーマ性発揮へ

ざっくりまとめ

記録的猛暑による激暑関連株の注目

今年の猛暑は社会現象レベルで、電気・空調工事関連株などに資金が流入しています。

米国株の動向が市場を左右する

米国株が堅調な限り、日本株市場も強気ムードが続くでしょう。

巣ごもり需要の高まりとコト消費関連株

猛暑による巣ごもり需要の高まりから、屋内アミューズメント関連株にも注目が集まっています。

市場は様々な要因が複雑に絡み合い、激暑や米国の経済指標に注目が集まっています。

※このまとめはGoogleのGemini(生成AI)により自動で作成されました。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。

 きょう(5日)の東京株式市場は、日経平均株価が前営業日比258円高の4万549円と反発。昨年8月初旬に遭遇したフラッシュクラッシュの残像も、今の強調相場においてはあまり恐怖感を煽るには至っていない。米国株が崩れない限りは大丈夫というコンセンサスがマーケットには漂う。株式市場では強気材料と弱気材料が表裏一体という場面に多く出くわす。今回もそのパターンといってよく、7月の米雇用統計は非農業部門の雇用者数に関して5月、6月分の下方修正の幅が目を疑うレベルであったが、その内訳を見ればリセッションを意識させるほどの内容ではなかった。その代わりにFRBによる9月利下げをほぼ確定的にさせたという“株高誘導チケット”を米株市場は手に入れることになった。更に、今後の経済指標次第では利下げ幅が0.5%になり得るという、棚ぼた的なスペシャルチケットに化ける可能性も出ている。何はともあれ今は強気が大手を振って歩いているような状況で、強弱材料が表裏一体であれば、前者がクローズアップされるのが道理ではある。 

 そうしたなか、東京市場では、きょうは防衛関連の雄である三菱重工業<7011.T>のオンザステージとなった。プライム市場で一頭地を抜く売買代金をこなし、上場来高値を更新した。このほか企業の決算発表は総じて好調といってよく、決算プレーも全体相場に浮揚力を与える側に回っている。しかし、それでも日経平均4万円台は焦って買いに行く場面ではなさそうで、基本は打診買いにとどめ押し目を粘り強く待つところであろう。トランプ関税を甘く見ているフシがあるからだ。

 8月7日から相互関税が15%となるが、当初見込みよりは低く抑えられたとはいえ、確実に企業収益に負担となり手放しでは喜べない。また、自動車関税27.5%はいつ15%に引き下げられるのか。赤沢経済再生相が今夕に訪米して念を押すことになるのだが、まだ安心できない部分はある。合意文書のない口約束の怖さは相手が三枚舌のトランプ米大統領だけに今後も留意しておく必要がある。

 さて、決算プレーの只中にあって目立たないが、明らかに太い物色の流れを形成しているテーマがある。それは「激暑関連」だ。日々記録的な猛暑が続いている。夏本番となれば株式市場では暑さが商機につながる、いわゆるサマーストックに属する銘柄が動意づく。だがこれは一般論であって、実際は暑さを感じるようになってからサマーストックを買い漁っても遅く、首尾よく株高の恩恵を享受できるケースはそれほど多くはない。しかし、今のような記録的な猛暑となると話は別で、社会的現象としてのインパクトがひと昔前のそれとは異なる。サマーストックというと何となく長閑なイメージがあるが、今は災害的猛暑の領域に足を踏み入れており、マーケットを突き動かしている。

 電気工事や空調工事会社が買われるのは、「生成AI市場の爆発的な成長に対応したデータセンター建設ラッシュで特需が発生する」というのがメインシナリオであったが、実際はBGMとして流れている極限の暑さが体感効果として株高をもたらしている部分が大きい。東京電力ホールディングス<9501.T>を筆頭とする電力株と併せて、電気・空調工事関連株には激暑が文字通りホットマネーを誘導している。その人気の度合いはチャートをみれば瞭然であり、東京エネシス<1945.T>、関電工<1942.T>、エクシオグループ<1951.T>、ユアテック<1934.T>、トーエネック<1946.T>、ダイダン<1980.T>、新日本空調<1952.T>、三機工業<1961.T>、日比谷総合設備<1982.T>など、もはや個別ではなく十把一絡げ(ひとからげ)で問答無用の上げ足を披露している。

 この激暑関連という切り口で他に注目できる銘柄群は何か。通常、暑い夏は消費を喚起するというのが定説だが、状況を考慮すると短絡的に消費熱を高めるとは言い切れない。かつてのコロナショックではないが、人間の本能として巣ごもりニーズが高まりやすくなる。この場合、コト消費に限れば屋内アミューズメントには追い風となる。まずはカラオケチェーンのコシダカホールディングス<2157.T>が、分かりやすく好業績を背景に物色人気化している。そして、同じ路線を走る鉄人化ホールディングス<2404.T>も要注目だ。今は出来高流動性が低いものの、逆日歩銘柄で貸株注意喚起ともなっており、需給相場に発展する余地を内包している。このほか、ラウンドワン<4680.T>やGENDA<9166.T>なども屋内コト消費関連で、収益に対する風向きはフォローウインドである。喫茶店などもコト消費の延長にあり、その観点ではコメダホールディングス<3543.T>が青空圏に浮上している。

 あすのスケジュールでは、6月の毎月勤労統計が朝方取引開始前に開示される。国内主要企業の決算発表では、エムスリー<2413.T>、富士フイルムホールディングス<4901.T>、川崎重工業<7012.T>、IHI<7013.T>、NTT<9432.T>、花王<4452.T>、資生堂<4911.T>などが予定されている。海外ではインド中銀の政策金利発表、6月のユーロ圏小売売上高のほか、米国では10年物国債の入札が行われる。また、クックFRB理事がボストン連銀主催のディスカッションで発言機会があり、その内容が注目される。米国主要企業の決算ではウォルト・ディズニー<DIS>、マクドナルド<MCD>などが発表予定にある。(銀)

出所:MINKABU PRESS

このニュースに関連する銘柄

三菱重工業 7011
3,749 +203 (+5.7%) 8/5終値
ダイダン 1980
4,880 +165 (+3.5%) 8/5終値
東京電力ホールディングス 9501
618.5 +33.8 (+5.8%) 8/5終値
東京エネシス 1945
1,730 +31 (+1.8%) 8/5終値
関電工 1942
3,744 +41 (+1.1%) 8/5終値
エクシオグループ 1951
2,035.5 +14.5 (+0.7%) 8/5終値
ユアテック 1934
2,570 +42 (+1.7%) 8/5終値
トーエネック 1946
1,401 +27 (+2.0%) 8/5終値
新日本空調 1952
2,742 +50 (+1.9%) 8/5終値
三機工業 1961
4,775 +145 (+3.1%) 8/5終値
日比谷総合設備 1982
4,200 +25 (+0.6%) 8/5終値
コシダカホールディングス 2157
1,374 +25 (+1.9%) 8/5終値
ラウンドワン 4680
1,555 +5 (+0.3%) 8/5終値
GENDA 9166
917 -4 (-0.4%) 8/5終値
コメダホールディングス 3543
3,095 +35 (+1.1%) 8/5終値
エムスリー 2413
1,869 -1.5 (-0.1%) 8/5終値
富士フイルムホールディングス 4901
3,123 +30 (+1.0%) 8/5終値
川崎重工業 7012
11,130 -70 (-0.6%) 8/5終値
IHI 7013
17,350 +405 (+2.4%) 8/5終値
NTT 9432
154.3 +1.2 (+0.8%) 8/5終値
花王 4452
6,819 -39 (-0.6%) 8/5終値
資生堂 4911
2,401.5 -12 (-0.5%) 8/5終値

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