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夕刊8/12(火)

明日の株式相場に向けて=SBGの爆速人気はAI大相場の再来か

ざっくりまとめ

日経平均株価の大幅上昇と背景

日経平均株価は4万2000円を突破し大幅上昇、AI関連株の急騰が市場を牽引しています。

ソフトバンクグループ株の急騰とその影響

ソフトバンクグループ株の上昇が日経平均株価を押し上げ、AI関連株への波及効果も期待されます。

需給主導の株高と今後のリスク

現在の株高は需給主導であり、バリュエーション調整やリスク顕在化の可能性も考慮すべきです。

AI関連株の動向に注目しつつ、リスク管理を徹底した投資戦略が重要になります。

※このまとめはGoogleのGemini(生成AI)により自動で作成されました。文章の正確性は保証されておらず、誤りが含まれる場合があります。

 3連休明けとなった12日の東京株式市場は日経平均株価が前営業日比897円高の4万2718円と大幅高で5連騰を記録した。昨年7月11日につけた史上最高値4万2224円を全く逡巡することなく上抜き、そのまま4万3000円まであと1円、厳密にはあと29銭に迫る場面すらあった。いうまでもなくTOPIXの方は連日の最高値更新である。誰もが予想し得なかった怒涛の買い攻勢が東京市場を舞台に繰り広げられている。市場では「4万2000円のコールオプションの商いが突出しており、このラインが売り方と買い方の要衝ともなっていたが、コールの売りに全体重を乗せていた売り方にとっては堪らない展開」(中堅証券ストラテジスト)という。

 もとより日経平均は前週末までの4営業日で1500円以上の上昇をみせており、きょうは前日の米国株が軟調だったこともあって、上値を積極的に買い進む動きは限定的であろうというのが、大方の市場関係者の見方だった。日本時間今晩に発表される7月の米消費者物価指数(CPI)を前に見切り発車的な買いが入りにくいという思惑もあったと思われる。ところが、そうした常識的な思考プロセスは今の株式市場にとって嘲笑の対象でしかない。問答無用の買いが流入するなか、一時1200円近い上昇で最高値を大幅更新した。こうした現状を鑑(かんが)みると、米関税政策を巡る不透明感や景気減速及びインフレ再燃への警戒感、国内政局の行方など、それらは後講釈に使われるだけで、実際にマーケットはこれっぽっちも気にしていないというような状況が映し出されている。

 甚だバブルチックであることは言わずもがな、である。今はリスクが現実化していないが、それは、“今のところ”というべきで、“これからも”ということではない。当欄で主張しているようにキャッシュポジションを高めに設定して機動的な売買で対応するというスタンス自体に問題があるとはいえない。機会損失を恐れて前のめりに投資すると、どこかで足をすくわれる。外部環境から株高を肯定できる材料がなくても株価は需給主導で騰がることを投資家は目の当たりにしているが、需給の歯車はどこかで逆回転する瞬間が来る。これがファンダメンタルズに視点を置いて上昇する相場との違いである。例えば日経平均のPERが既に17倍台まで上昇しているが、これは明らかにイレギュラーで、バリュエーションの調整圧力を無視し続けることは困難である。言い換えれば企業の一株利益が関税デメリットを織り込み過ぎていて早晩上方修正されるというシナリオが作動しない限り、株価は下方圧力から逃れ続けることは難しい。

 とはいえ、回転し続けるコマが止まるのをひたすら指をくわえて待っているというのも賢明ではない。全体の資金の流れを見ながら、実践に重きを置きそれに即した戦略を練っていく。きょうの相場で際立ったのが上場来高値圏を舞うソフトバンクグループ<9984.T>の存在だ。トランプ米政権が打ち出すAIの大規模なインフラ整備計画「スターゲート」では主導的な役割を担う。最近になってスターゲートが立ち上げに難航しているという一部報道が取り沙汰されたが、おそらくそこで同社株に空売りを入れた向きが総踏み状態となった結果が、前週末ときょうの株高の原動力となった可能性が高い。売買代金トップで7%近い上昇をみせており、前週末と同様に日経平均寄与度の大きい銘柄として、全体指数の上げを強力に後押しした。

 ソフトバンクGにここから目を瞑って追撃買いを入れるのも一法だが、それはリスク覚悟の選択肢となる。それよりは、ソフトバンクGはあくまで指標株に位置付けておき、周辺銘柄から出世株候補を探す方が実践的である。AI関連株の象徴がここまで激しく上昇するということは、AI関連の中小型株の一角にもその効果が波及する公算が大きく、決算発表後の銘柄をターゲットにノイズに振り回されない好業績株に照準を合わせてみたい。

 米エヌビディア<NVDA>のエリートパートナーの座を射止めているジーデップ・アドバンス<5885.T>、生成AIチャットで新境地を開拓しているユーザーローカル<3984.T>、AIシステムの開発で先駆する東海ソフト<4430.T>、早くからAI分野を深耕し米マイクロソフト<MSFT>が提供する生成AIサービスの導入コンサルでも実績が高いサイオス<3744.T>などに目を向けておきたい。このほか穴株として、AIデータセンター向け発電機用軸受けで需要獲得が期待される大同メタル工業<7245.T>などの好決算も光る。

 あすのスケジュールでは、7月の企業物価指数が朝方取引開始前に日銀から開示されるほか、前場取引時間中に5年物国債の入札が行われる。午後3時以降に発表される7月の工作機械受注額にもマーケットの関心が高い。この日はIPOが1社予定されており、東証グロース市場にアクセルスペースホールディングス<402A.T>が新規上場する。国内企業の決算発表ではメタプラネット<3350.T>、アシックス<7936.T>、トライアルホールディングス<141A.T>などに注目度が高い。海外では、タイ中銀が政策金利を発表する。また中国IT大手のテンセントが4~6月期決算を発表する。(銀)

出所:MINKABU PRESS

このニュースに関連する銘柄

ソフトバンクグループ 9984
14,825 +960 (+6.9%) 8/12終値
ユーザーローカル 3984
2,090 +22 (+1.1%) 8/12終値
大同メタル工業 7245
763 +24 (+3.2%) 8/12終値
メタプラネット 3350
975 -27 (-2.7%) 8/12終値
アシックス 7936
3,530 +40 (+1.1%) 8/12終値
トライアルホールディングス 141A
2,537 +36 (+1.4%) 8/12終値

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